体に必要な油と脂の違い、体内に溜まり体を汚すトランス脂肪酸

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細胞を若返らせて、病気にかかるリスクを減らすには、油は体に必要不可欠何です。見直してみませんか?

坐骨神経痛や腰痛で、何故油や脂が関係あるの?と思われている方もいるかも知れませんが、実は大変な影響があるのです。

この記事では油の役割と、油と脂の違い、トランス脂肪酸について解説致しますので、是非最後まで読んでくださいね。

油は細胞膜をつくる材料

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体は40~60兆の無数の細胞によって成り立っています。栄養と老廃物の出し入れを担当しているのが細胞膜です。油は全身の細胞を覆っている膜、つまり細胞膜の材料です。

食事から摂取した栄養素は、腸で吸収されると赤血球によって全身の細胞に運ばれて、エネルギーや体の材料に変換されていきます。その一方で、細胞内にたまった老廃物はリンパ液に吸収され、体外から排出されます。

出し入れがスムーズに行わなければ、細胞に栄養や酸素を充分に送れずに、内部にたまったゴミを出すことができずに、細胞の機能低下、エネルギー代謝にも支障がでます。

油と脂の違いについて

あぶらは二種類に分けることができます。それが油と脂です。

常温でサラサラな液体の状態を保っている、ものは油です。主に植物油や魚の油などで、不飽和脂肪酸といいます。

常温で固まってしまうものが、脂と呼ばれていす。主にバター、ラードなど動物性などで、飽和脂肪酸といいます。

飽和脂肪酸は不必要なもの

飽和脂肪酸は動物性の脂なので、人間の体温では溶けにくく、体内で合成できる油なので、動物性脂肪を摂る必要はありません。

飽和脂肪酸はコレステロール、たんぱく質、糖質、脂質を原料に肝臓が自然に合成してくれます。

飽和脂肪酸を摂り過ぎると体は回復しない

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動物の脂が体内に多く吸収されてしまうと、血液がネバネバと粘度が増すため、細胞に栄養や酸素を運搬しにくくなってしまいます。

合成できる脂は食事から摂っていると、活動エネルギー(運動不足)として使われなかった脂は、中性脂肪として貯蔵され、体内で皮下脂肪や内臓脂肪に変化します。

これが増えすぎると、多数のホルモンが分泌され、動脈硬化が促されメタボリックシンドロームになりやすくなるのです。

また飽和脂肪酸ばかりの食事を摂り続けていると、細胞膜が固くなり、栄養や老廃物の出し入れも悪くなるのです。そのため体の回復が遅くなるので、日々の疲れが取れずに坐骨神経痛や腰痛も悪化していきます。

体に必要な不飽和脂肪酸のオメガ脂肪酸

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不飽和脂肪酸の中にオメガ系脂肪酸という成分があり、3つの種類があります。下記の通りです。

①オメガ3系脂肪酸

②オメガ6系脂肪酸

③オメガ9系脂肪酸

の3つです。次章から順番に解説していきましょう。

オメガ3系脂肪酸を多く摂るようにしよう

オメガ3系脂肪酸は、中性脂肪の合成を抑えたり、代謝を上げたり、血液を固まりにくくしたり、炎症を抑えたりする働きがあります。

現代の外食や普段の食事では、オメガ3系の油は使っていません。なぜならお値段が高いからです。また体内で合成できないので植物油から摂らなければなりません。

オメガ3系が多く含まれている油は、亜麻仁油、シソ油、荏胡麻油などに多く含まれています。しかし熱に弱いので、サラダやおひたしなどに加えて摂るようにしましょう。

オメガ6系脂肪酸(リノール酸)

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オメガ6系脂肪酸は、血液を凝固させたり、体内の炎症を促進したりする働きがあります。

オメガ6系脂肪酸が含まれる植物油は菜種油、ごま油、大豆油、ひまわり油、とうもろこしなどです。現在は外食や普段の調理で多く使われていたり、野菜に含まれているため、オメガ6系脂肪酸を無理に摂る必要はありません。

オメガ6系脂肪酸の摂りすぎ、オメガ3系脂肪酸の不足によって細胞膜のバランスが崩れ、細胞そのものが活力を失ってしまうため、現代人は日々の体調を崩しやすくなっている人が多いです。

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アレルギー性疾患が急増した原因の一つに、オメガ6脂肪酸の過剰摂取があげられます。また皮膚の細胞の代謝にもトラブルが生じやすくなります。

現代人のオメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸の摂取比率は1:4のバランスで体調不良になりやすいです。健康を維持する理想の比率は1:2です。覚えておきましょう。

オメガ9系脂肪酸

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血中の善玉コレステロールはそのままで、悪玉コレステロール濃度を下げる効果があるとされています。

オメガ9系脂肪酸の代表されるものにオレイン酸があります。オレイン酸は油から取り入れる他に体内でも合成されます。 代表的な油にオリーブオイルがあります。

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普段料理で使う油として、オメガ6系脂肪酸が含まれる植物油を使うよりも、デメリットが少ないのでオススメです。ただしオリーブオイルは、瓶詰めの精製されていない「エクストラバージン」を使いましょう。

なぜならペットボトルタイプは日光を浴びて熱が加わわると、ペットボトルを製造する際に使われているアンチモン(毒)が溶け出してしまい体内に吸収されてしまうからです。

軽くて便利さを求めるのではなく、安全で安心できる瓶詰めタイプを購入しましょう。

坐骨神経痛や腰痛の一番の原因のトランス脂肪酸

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油や脂よりも重くて、脂よりも溶けにくい。また重いため、お腹の骨盤の下に溜まっていくため、腸と骨盤が引っついて、仙腸関節や骨盤が動かなくなり、坐骨神経痛や腰痛の原因になる、恐ろしい油です。

水素添加によってつくられた、自然界には存在しない油で、他の脂肪酸に混じって細胞膜に摂り入れられると、細胞の機能低下が進み、体の回復を遅らせます。

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トランス脂肪酸はマーガリン、お菓子やパンの原料ショートニングにも多く含まれています。また植物油を高温加熱することによって発生します。

トランス脂肪酸により細胞が老化します。また肌の老化、脳の老化につながるために病気を引き起こす原因にもなりますので、適度に楽しむ程度の食事にしましょう。

運動不足の自分は、お腹に溜まったトランス脂肪酸を溶かして無くすために大変苦労しました。この方法については次回の記事に書いていきますね。

まとめ

現代人の食生活をみると、動物性の脂とオメガ6系の割合が多く、オメガ3系脂肪酸の油を摂らない人が多いのではないでしょうか。

自分は坐骨神経痛のために油の摂り方を見直してきました。同じ痛みに悩んでいるなら、油の摂り方を見直してみましょう。

坐骨神経痛や腰痛も徐々に緩和されて、未病だった体も健康になっていくので一石二鳥ですよ。是非頑張ってチャレンジしましょう。

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